思わぬトラブルでついて行かないほうが良かったけど笑えた思い出

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投稿者の名前ゆか

年齢20 歳

ナンパされた場所東京八王子市

恋人の有無いませんでした

ファッション/系統清楚系

ナンパされた男性の系統カジュアル・ジャケット

なぜ声を掛けられて、ついて行ってしまったのか?

自分がこれまで歩んできた人生を振り返ってみると、一見、平凡で何もなかったようにも思えますが、ふと何かのきっかけで突然、当時の出来事が呼び覚まされるということがあります。

今年の夏はさほど暑さを感じませんでしたが、
最高に暑く感じられた年の夏から思い出したことがあります。

大学生の頃のことです。

その日は学校の課題のために郊外に行っていたのですが、
用事が終わってバス停で一時間に一本しか来ないバスを待っていました。

風もなく自動販売機もなく、うだるような暑さで
停留所の囲っている日陰にいても汗が滲んでくるような夕刻でした。

走ってきて通り過ぎた車がバックして、停留所の前に停まりました。
車の助手席の窓が下がって中から、乗っていきませんか、と声をかけられました。
いかにもナンパというのがわかる軽い感じの声でした。

近寄ってみると窓からあふれる冷気が顔に当たり、心地よくて涼しい風のようでした。
迷いましたが、この暑さに耐えられそうになかったのでドアを開けて助手席に乗り込みました。

なぜ、そのナンパが一番楽しかったのか。

乗り込んだ車の中はエアコンが効いていて、外とは別世界の涼しさでした。
汗がスーッと引いていって人心地がつけました。

最寄の駅まで、と頼みましたが方角が違っているようで少し怖かったです。

しばらく走ると、タイヤから大きな音がしてびっくりしました。
驚いていたら車が斜めに傾き始め、相手のハンドル操作が危なくなってきて停車。

車から降りてみると、見事にタイヤから空気が抜けていてパンクしていることがわかりました。

見渡せば民家も商店もない、バスの通る道からも外れた田んぼの中の一本道です。
運良くタイヤ交換用の工具は車に乗せてあったのですが、これまでタイヤ交換をしたことがない、という相手は恐る恐るジャッキを挟み、タイヤを外すことから始めました。

炎天下なので一人で作業させるのも気が引けて、日差しを遮って立ち、日陰を作りました。
車は一台も通りませんでした。諦めそうになる相手と交代しながら作業して悪戦苦闘でした。
タイヤ交換が終わった頃には夜になっていました。

見えるところに自動販売機があったので飲み物を二本買い、相手に一本渡して飲みました。
気がつけば二人とも汗と土埃でどろどろです。

疲労と脱力感から、なんだか笑いがこみ上げてきて二人で笑いました。
相手は、今日は店じまい、とつぶやき、大人のホテルに行く気も失せたらしく、最寄の駅まで送ってくれました。

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