一夜限りのシンデレラ気分を味あわせてくれた最高の合コン

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年齢21歳 歳

合コンした場所札幌つぼ八

恋人の有無居ませんでした。

ファッション/系統地味系

“世の中にスマホもタブレットも存在しなかった時代、もちろんインターネットの登場すら誰も想像だにしていなかった時代、つまり私がまだ二十歳そこそこだった頃の話です。

地元の短大を卒業して、親の紹介で入社した小さな建設会社で働き始めた私は、異性に興味はあったものの、引っ込み思案な性格が禍してなかなか男性と付き合うことができず、悶々とした日々を送っていました。

そんな折、社交的な性格の女友達が合コンに誘ってくれたのです。

短大時代にもニ、三度だけ参加したことがありましたが、良い想い出は殆どありませんでした。ですから、心の底から行きたいと思ってはいなかったのですが、あまりにも真剣に誘ってくれる友人の気持ちに免じて、その時は居酒屋で開かれる合コンに行くことにしたのです。

しかし、合縁奇縁とはこの日の出会いのことをいうのでしょうね。

ほぼ数合わせで参加したにも拘わらず、参加された男性の中に私好みの方がいらして。その上、その方と隣り合わせの席になって、超ご機嫌の時間を過ごすことができました。どことなく品があって、話し上手で、しかもイケメンで、人見知りの激しい私をグイグイ引っ張ってくれる男性でした。”
“合コンに対してあまり良い想い出の無かった私に、ようやく春が来たようでした。

テーブルに所狭しと並べられた料理に箸を伸ばしながら、彼は将来に対する夢を熱く語ってくれました。大学入学当時からグローバルな仕事をするために英語を猛勉強していること、そのための体作りも怠っていないこと、両親は田舎で農業を生業としていること等々、様々なことを次から次へと喋ってくれました。そんな相手のペースにすかっり嵌ってしまった私は、慣れないお酒を何倍もお替わりしてしまい、合コンが終わる頃にはすっかり酔ってしまっていました。

そして、二時間の合コンはお開きとなり、各々三々五々店外の歩道に出て行きました。

その時でした。予想もしなかった事が起こったのです。

な、なんと彼が私の手を引き、歩道を勝手に歩き出したのです。何が何だか分からぬまま、彼に合わせて歩いていました。

「今日は、俺のシンデレラになって下さい。地下鉄のある内に返しますから」

耳元でそう呟いた彼の唇が、私のそれに軽く触れました。

それから、彼の行きつけのバーを何軒かハシゴして、彼の人柄をもっと知ることができて、それはそれは本当にめくるめく楽しい時間を一緒に過ごしました。

そして、深夜零時少し前、地下鉄駅まで送ってくれた彼は、改札口でこう言ってくれたのでした。

「今日はお会いできて、本当に嬉しかったです。宜しかったら、また会って頂けますか?」

もちろん、一も二もなく彼の申し込みを受け、付き合いが始まりました。

結局、結婚という形で成就することはなかった恋でしたが、今でも「合コン(帰り)」という言葉を聞くたびに思い出す最高に楽しかった経験です。”

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